記事: お菓子文化のルーツ「出島」を訪ねました
お菓子文化のルーツ「出島」を訪ねました
今から400年以上も昔、日本へ唯一の入り口だった長崎「出島」。
異国からもたらされる様々な文化の一つ、砂糖によって、甘くておいしいお菓子の文化が長崎街道沿いに発展していきました。長崎街道は別名シュガーロードとも呼ばれています。なんばん往来誕生の地、飯塚市も長崎街道の宿場町の一つです。
最盛期には、年間1,500トン~2,000トンもの砂糖が運ばれたのだとか
なんばん往来の発売は1984年。
南蛮文化が伝わった当時の、目新しい異国の文化に出会うときめきを表現したお菓子として、その香ばしく甘酸っぱい南蛮船のかたちをしたお菓子は生まれました。
今回、なんばん往来ブランドのこれからの活動に向けた様々なヒントを集めるため、企画チームでルーツの地「出島」を訪ねました。
かつては長崎から小倉まで、10日間ほどかけて歩いていたそう。
飯塚~長崎だと7日間程でしょうか。
今では車で2時間ちょっとで行くことができます。
出島の歴史は、ポルトガル人を収容していた時代、そしてオランダ商館が置かれ貿易の地として外国へ開かれた時代の大きく二つに分けられるそう。
現在はオランダ商館が置かれた時代の様子が復元されています。
ミニチュア版もありました
なんばん往来のロゴにも描かれている人物。
親しみを込めて私たち社員は「なんばんおじさん」と呼んでいますが、
このおじさん、実は「カピタン」がモチーフとなっています。
カピタンとは、ポルトガル語の「capitaõ」、英語でいうところの「captain」が語源となっており、ポルトガルやオランダの貿易の指揮官のこと。
出島では、カピタンの部屋が復元されていました。
蝋燭の照明だけでは暗いため、部屋のあちこちに鏡をかけて明かりを取り入れていたそう。
壁紙の模様もさまざま。日本家屋と南蛮文化が融合した独特な雰囲気です。
本店のカフェは、このカピタン部屋に倣ってデザインされています。本店にお越しの際は、ぜひ、スイーツと共にカピタン部屋の雰囲気もお楽しみください。
かつて、南蛮船が九州に砂糖やアーモンドのおいしさを届けたように、今度は私たちが福岡そして九州のおいしさをお菓子にのせて、みなさまの元に届けていきたいと、今回の出島探訪を通して改めて感じました。